住職のお話

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住職

「お墓参りで気づく先祖の智慧3」

観無量寿経に「心想仏時 是心作仏 是心是仏」とあります。「我々が心に仏思う時、この心は仏を作る、この心こそ仏である」と説いています。

この仏を両親に置き換えると、「我々が心の中で両親を想う時、この心は両親を作る。この心こそ両親なのだ」となります。

また『日本書紀』に天照大神が孫の瓊瓊杵尊に3種の神器の「八咫鏡」を「この鏡を見る時は私だと思いなさい」と言って渡した旨が記されています。この八咫鏡は儀式用ではなく、天照大神が天岩の戸を開けたとき、こっそり自分の顔を見たと言われる、自分を漆見る鏡です。今では鏡は珍しいものではありませんが、2000年程前の当時では自分の顔を見れる鏡は貴重で、不思議な存在であったはずです。この鏡で自分を写し見る時は、叔母である天照大神の事を思い出しなさいとはどういう意味なのでしょうか。

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