住職のお話

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住職

「お墓参りで気づく先祖の智慧1」

私は一日に一回は必ず、歴代住職並びに三萬霊の参拝と異変の有無の確認のために墓地に行きます。

それが都合により朝、昼、夕になってしまうこともありますが、その都度、墓地で誰かが墓参りをしている光景を目にします。

ある方は、私が掃除をしたりして30分ほどして帰る時まで墓参しています。

それは墓参というよりも墓碑に向かって亡き方と会話をしている姿です。

その方は声を出して会話をしていませんが、私には聞こえてくるのです。

「お前がいなくなって寂しいよ、忙しい忙しいと言ってゆっくり話もしなかった。もう一回あって話をしたい」

「お父さん今大変なのよ、こんな時どうしたらいいの」などと声なき声が聞えてくるのです。

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