「妙観察智2」
妙観察智は、自分と相手を一緒にして、自分の感情を入れて、そこから何かを学ぼうとする知恵である。
例えば、母親が、赤ん坊が寝てくれたからそっと布団に移して台所仕事をする。
すると、ふすまの向こうから赤ん坊の泣き声が聞こえてくる。
「あ、おしめだ」あるいわ「これはお腹が空いたんだ」。
はたまた「具合が悪いのかもしれない」と。
赤ん坊の顔を見る前にわかる。
赤ん坊と一体になって、自分の感情を入れて、何かを学び取ろうとする知恵。
世の中の母親方は自然とそれをやっていることであろう。
赤ん坊の泣き声を聞いただけで観える。
観音はそういう字を書く。